治療における患者さんの納得感がいまほど欠かせない時代はありません。
患者さんがドクターの診療にただ黙ってしたがうというような診療態度はもはや望めないのです。
もちろん、その場でドクターに文句をいうような患者さんはほとんどいらっしゃらないでしょう。
しかしながら、本音では診察・診療のありとあらゆる瞬間に、ありとあらゆる評価を下しているのです。
黙って治療に甘んじる患者さんなどいないということをくれぐれも理解していただきたいのです。
もちろん、口に出して文句をいう患者さんなどほとんどおられないでしょう。でも、心のなかは疑問の連続なのです。
問いかけてはくれないその疑問にひとつひとつどこまでもやさしく丁寧に答えていくことが、クリニックのドクターに求められるこれからの治療なのです。
そして、それをかなえたとき、患者さんは「ありがとうございます」と深々と頭を下げておっしゃってくれます。
それは決してお世辞ではなく素直な心の声で、その声はそのまま口コミとして伝わっていくのです。
患者さんの不安の原因の大半は、患者さんご自身が「わからない」ということです。
その不安を払拭するためには、患者さんにご自身の疾病状況を目で見てご理解いただくことが大切です。
また、どんな治療が施されているのか、それも目で見て確認できれば安心感も高まります。
さらに、治療前、治療後、前回と今回の状態の変化等もご自身の目で見て比較することができれば、治療への納得度は飛躍的に高まります。
PACSの活用により、普段は見えない患部を患者さんに見せてあげることはもちろん、正常時との比較も可能です。
しかも、あらゆる患者さん、あらゆる診療時にすべてのことが手間なく、カンタン、スピーディに行えます。
確かに専門的な画像を患者さんに見せても、その画像を見てなにも判断できないかもしれません。
それでも、ドクターといっしょに同じ画像を見ながら説明してくれたということが患者さんの納得感・満足感につながります。
患者さんはドクターが説明してくれようとしている、画像をもとに客観的に診断してくれている、そのことに理解・共感し、信頼してくれるのです。
患者さんの不安・不信の最も大きな原因は、ドクターが施している診療について患者さん側では、その内容もその意味もまったくわからないということです。
これまで患者さんは、医療機関の選択肢も限られ、ただ黙ってドクターの前に座り、治してもらうためにやってもらうことにただ受動的にしたがうだけでした。
しかし、同じ地域内で同一の標榜科のクリニックも増えた結果、患者さんに選択権が移ってしまったといっても過言ではありません。
そのため、患者さんの不安感・不信感が生じないような診察・診療の工夫が欠かせません。
具体的には、
この一連のプロセスで最も大切なことは、患者さん自ら患部の状態を観察できるということです。
従来の診療環境では、これらのデータがクリニック内の各所に散在し、診療時にタイムラグなく患者さんにお見せすることもできませんでした。
そのためには膨大な画像データを保管する必要も生じ、現実的には難しかったのです。
PACSでは、患者さんのさまざまな画像データを一元管理でき、それをわずらわしくない簡単な操作で参照することが可能です。
しかも、数年前の過去のデータまでも保管・参照できることから、患者さんの納得度も高まるのです。
PACSでは膨大な画像データを保管継続することが可能です。
そのため、2度といらっしゃるかどうかわからない患者さんの画像データも保管しつづけることが可能です。
このため、前回来院した際のデータを引きだし、患者さんにご覧いただくことも簡単です。
また、疾病部位以外の正常部位の画像データを記録しておくことで、次回その正常部位に異常が発生したときに、その患者さんの正常時の状態との比較も可能です。
さらには、兄弟姉妹、肉親の当該部位と比較検討することも簡単にできるのです。
これらのPACSによる一連の画像参照力は、そのまま患者さんの安心感や治療への納得感の飛躍的向上に直結します。
その納得感は、そのままそのクリニックへの信頼につながり、それが定期検診の受診や、口コミによる他の者さんの集患にもつながるのです。
PACSを戦略的に活用するために欠かせない、PACS更新のポイントを1枚のシートにまとめました。
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